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シーラスSRシリーズ機能紹介 キャビン&コックピット アビオニクス 安全機能 その他の装備 外装&内装
安全機能
CAPS™ (Cirrus Airframe Parachute System™)|緊急用パラシュート 
不時着・墜落事故から身を守るパラシュート|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備   シーラスSRシリーズは、CAPS(キャップス)と呼ばれる究極の安全機能を標準搭載しています。
機体が操縦不能になったり、エンジンが故障して滑走路外への不時着が避けられなくなったりした場合、キャビン天井にあるハンドルを引くとパラシュートが射出され、機体を水平に降下させます。
エアバッグ内蔵シートベルト、胴体部分の強化フレーム、ハニカム構造の座席等の総合的な安全機能により、適切にCAPSを作動させれば、高確率で、航空事故からほとんど無傷の状態で生還することが可能です。
パラシュートに吊られている際の降下率は1,700ft/min以下で、水平方向の移動速度は地上で吹いている風の風速とほぼ同じになります。機体が安定した状態で不時着した場合、接地時には3mの高さから機体を落下させた場合と同程度の衝撃がかかります。
CAPSを作動させる下限高度は定められていませんが、ハンドルを引き、パラシュートによって機体が安定し、搭乗者が不時着の衝撃に備える一連の動作を完了するには、対地2000ft以上での使用が推奨されています。一方で、対地500ft以下の低高度でCAPSを使用しても、有効に作用して人命を救った例が多数あります。

作動実績(2017年1月現在)
◆人命を救った回数:71回
◆生還した人数:146人
◆飛行規程で定める高度・速度内で作動させた場合の死者数:0人


  Airbag Seatbelts|エアバッグ内蔵シートベルト   
不時着・墜落事故から身を守るエアバッグ付きシートベルト|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備   前席にはエアバッグを内蔵した四点式シートベルトが装備されており、一定以上の衝撃が加わると、エアバッグが展開して搭乗者を保護します。

  Impact Resistance Structure / 耐衝撃構造   
不時着時には、緊急用パラシュートに吊られて水平に近い姿勢で落着することを想定し、その衝撃から搭乗者を守る安全な構造になっています。
ロールケージ|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備   ハニカム構造の座席|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備   複合材製の着陸装置|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備
ロールケージ
胴体部分の強度を高め、機体が横転した際に搭乗者を守ります
 

強化座席
垂直方向の衝撃に耐える、アルミハニカムコアを組み込んでいます

  複合材製の着陸装置(固定脚)
不時着時には脚が折れることで、衝撃を吸収します

  Spin Resistant / スピン耐性   
スピンに入りにくい独自のウィング・カフ・デザイン|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備   スピンに入りにくい独自のウィング・カフ・デザイン|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備  
NASA(米航空宇宙局)が開発した翼技術を採用。
シーラス機の翼は、内側と外側で迎え角を変えているため、失速する際には迎え角の大きい内側から失速が始まります。そのとき、翼の外側にあるエルロンはまだコントロールが効く状態にあるので、不意に失速して機体のバランスを崩しても、エルロンによって直感的に姿勢を立て直すことができ、スピンに陥るリスクを最小限に抑えられます。
シーラスSRシリーズは、極めてスピンに入りにくい航空機として、FAA(米連邦航空局)から「スピン耐性認証」を受けています。

  ESP (Electronic Stability and Protection)|自動リカバリー機能   
ガーミンGFC700 オートパイロットのESP(Electronic Stability and Protection)システムは、速度・ピッチ・バンクが危険な値になると、自動的に操縦桿を動かして、安全な値までリカバーします。この機能はオートパイロットがOFFの状態でも作動します。
リカバーしようと動く操縦桿に、パイロットが更に力を加えると、ESPシステムは解除されます。また、訓練のため意図的に失速や急旋回を伴う操縦をする際には、ESPシステムをオフにすることも可能です。
 
1. オーバースピード/アンダースピード・プロテクション    
オートパイロットによる自動リカバリー機能|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備 速度がVne(超過禁止速度)に近づくと、操縦桿が機首上げの方向に動いてオーバースピードを防止します。
あるいは、速度が低下して失速警報装置が作動すると、警報が停止するまで操縦桿が機首下げの方向に動き続けてアンダースピードの状態から脱します。
   
2. バンクアングル・プロテクション  
オートパイロットによる自動リカバリー機能|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備 バンク角が45度を超えると、操縦桿が動いてバンク角を30度まで戻します。
   
3. ハイピッチ/ローピッチ・プロテクション  
オートパイロットによる自動リカバリー機能|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備 ピッチ角が高くなりすぎて危険な値になると、操縦桿が機首下げの方向に動いて失速を防止します。
あるいは、ピッチ角が低くなりすぎて危険な値になると、操縦桿が機首上げの方向に動いてオーバースピードを防止します。

  Auto Level|オートレベル機能   
オートレベル機能|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備   40秒間のうち20秒以上、ESP機能が作動する基準値を超える操作をした場合、オートパイロットが作動して機体を水平飛行に戻します。

  BLUE LEVEL BUTTON|ブルーレベルボタン   
ブルーレベルボタン|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備   夜間や雲の中などで空間識失調(航空機の姿勢がわからなくなる混乱状態)に陥っても、ブルーレベルボタンを押せば、オートパイロットが作動して機体を水平飛行に戻します。

  Hypoxia Check & Automated Descent Mode|  
ハイポキシア(低酸素症)チェック & 自動降下機能
ハイポキシア(低酸素症)チェック&自動降下機能|シーラスSR20・SR22・SR22T標準装備 酸素の薄い高高度を飛行していると、ハイポキシア(低酸素症)に陥る危険性があります。
SRシリーズにはハイポキシア・チェック機能があり、それによって意識が混濁していると判断された場合、オートパイロットが作動して酸素濃度が十分な高度まで緊急降下し、意識の回復を促します。この機能はオートパイロットがOFFの状態でも作動します。
 
 
気圧高度14,900ftを超えるとハイポキシア・チェック機能が作動します
一定時間アビオニクスを操作しないと、PFD上にメッセージが出現します
対処しなければ、段階的に警報が鳴ります
パイロットの反応がなければ、警告の後、自動的にオートパイロットが作動して14,000ftまで緊急降下します
14,000ftに降下してから4分が経過してもなお反応がない場合、更に12,500ftまで降下します
 
※ 緊急降下機能が作動した場合は、オートパイロットを解除すれば降下が止まります
 

  *2018年モデル
  *機体の装備・機能は製造年により異なります